耐震構法SE構法の柱の寸法
木造住宅を建築するとき、柱のサイズは一般的に「通し柱」と「管柱」の2種類に分かれます。
通し柱は120mm角、管柱は105mm角が主流で、この違いが柱の支える力に関係しています。
例えば、120mm角の柱の断面積は1.2㎝×1.2㎝=1.44㎠であるのに対し、105mm角の断面積は約1.1㎠となり、通し柱の断面積は管柱に比べて1.3倍大きいことになります。
そのため、「オール4寸柱の住宅です!」などすべての柱を均一に太いサイズで統一することで安心感をアピールしている住宅もあります。
では、SE構法ではどうでしょうか?
↓写真は、120mm角の柱で、基本の大きさになります。
↓写真は、120mm×240mmの柱です。
↓120mm×360mmの柱もあります。
柱のサイズは120mm×120mm・170mm×170mm・120mm×240mm・300mm×360mmのバリエーションがあります。
SE構法では、どの場所にどれだけの荷重や応力がかかるかを緻密に計算し、それに合わせて柱の種類を決めています。これにより、必要な場所に最適な強度の柱を配置できるため、柱の本数が少なくても広々とした大開口や、大きな空間を実現しつつ、地震や台風などにも強いという、まさに一見矛盾する要望を叶えてくれるのがSE構法の強みです。
さらに、SE構法では柱と梁を剛接合する「SE金物」や「ドリフトピン」といった部品もさまざまな種類が用意されており、それぞれの部位に最適なものを使用することで、強度とコストパフォーマンスを最大限に高めてくれます。SE構法は計算に基づく効率的な設計を実現することで、費用対効果が高く、価格以上の価値を提供できるのが特徴です。
デザインや機能性、安全性のどれも譲れないという方に、理想的な構法です!