カムチャッカ半島地震から考える

2025年7月30日に起きたカムチャツカ半島地震は2011年311日に発生した東日本大震災や今後30年以内に80%の確率で発生するといわれる南海トラフ巨大地震と同じトラフ(海溝)型地震です。
地球は複数のプレート(日本ではユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート)で構成されており実はプレートは動いています。
海溝型地震のメカニズムは簡単に言えば大陸側のプレートに海側のプレートが年に数センチづつ沈み込み、長い年月をかけてエネルギーをため込み限界になったときにバネが跳ね返るように大陸側のプレートが反発しエネルギーを放出します。これが地震です。
非常に物理的な現象です。
トラフ型地震は一定期間の周期(南海トラフ地震の場合は100~150年周期)をもって繰り返し起こる地震ですから発生する日時を特定することはできませんが、必ず発生することは分かっています。特に南海トラフ地震は過去の文献を紐解くことで歴史をたどることができます。
日本のトラフ型地震では南海トラフ巨大地震が注目されていますが、実は北海道の東側の千島海溝地震の発生も危惧されています。
北海道に住んでいたアイヌ民族は文字を残しておらず、南海トラフ地震のように文献が残っていないため近年の研究結果が出るまでその存在はあまり知られていないようでした。
カムチャツカ半島地震の発生により千島海溝地震の報道も多く目にするようになると思われます。
いずれにしても必ず発生する地震に対してどう備えるか、どう準備するか。トラフ型地震以外にも阪神淡路大震災や熊本地震、能登半島地震のような直下型地震に被災する可能性もあります。新築だけではなく既存の建物に対しても対策を考える必要があります。
地震発生を止めることは不可能ですが、地震に正しく向き合うには相応の知識・技術が必要です。
私たちは耐震住宅専門として大切な家族と財産を守ります。