【パッシブデザイン】日射熱利用暖房の効果!室温を実測!

2025年11月22日土曜日、雲一つない青空の下、松山市土居田町にある弊社コンセプトハウスで太陽の熱を利用した日射熱利用暖房の室温測定実験を行いました。日射熱利用暖房とは太陽の熱を暖房器具として室温を暖めるパッシブデザインという設計手法の一つです。通常は松山エリアが一番寒くなる1月15日頃の室温を太陽の熱だけで20℃以上になるように設計します。
条件として
①夜中の0時の室温を20℃にすること
②日中晴れていて日射熱を室内に取り込むことができること
この2点になります。
ちなみにパッシブデザインは太陽の光や熱、風などの自然エネルギーを利用して、できるだけ電気やガスなどのエネルギーに頼らず快適な環境を創り出す設計手法で、全部で5つの要素があります。
①高断熱・高気密
②日射熱利用暖房(冬のパッシブデザイン)
③日射遮蔽(夏のパッシブデザイン)
④全方位通風(風を取り込んで涼感を得たり、排熱を行う)
⑤昼光利用(照明器具を極力使わない)
TOAHOMEは全棟パッシブデザインの検討を行っております。
2025年11月22日の松山の気温データ(気象庁より)

7時~18時迄日照があり9時から16時まではずっと晴天(日照時間が1.0h)という非常に快晴の実験日でした。
コンセプトハウスの間取りはこちら

室温シミュレーションはエナジーZOOというソフトを使って行いますが、シミュレーションする部屋は主たる居室というLDKと連続してつながる階段室や2階の吹抜やホールまでのドアで区切られない部屋の室温をシミュレーションします。

赤線で囲った室温が対象になりますが、今回は1階2階の全てのドアは解放して観測しました。従って2階のバルコニーに面する洋室からも日射熱を取得しておりますのでその分も熱の貯金が出来ます。
計測にはパナソニックのアイセグ3というHEMSを使い、室温計は①LDK、②1階ランドリー、③2階寝室、④2階トイレの4カ所に設置しています。
建物の基本スペック
UA値(熱の逃げやすさ) 0.3W/㎡K
C値(すき間の面積) 0.47㎠/㎡

12時位の外観写真です。南側の大きな窓から日射熱を室内に取り込んでいます。外壁の色がハレーションで飛んでしまっていることはご容赦下さい。


9時17分ごろの外気温は10.4℃で①LDK15.4℃ ②ランドリー15.4℃ ③寝室14.6℃ ④2階トイレ15.2℃で計測開始です。

1階の南の窓全部から日射熱を取得しています(写真は12時頃)。

吹抜けからも太陽熱を取り込んでいます(写真は12時頃)。

南側洋室からの日射熱利用暖房(写真は12時頃)。
12時頃の室温です。


外気温は15℃で①LDK22.3℃ ②ランドリー17.3℃ ③寝室17.9℃ ④2階トイレ18.4℃
15時の外観写真

リビングと吹抜は影になっています(西側の6階建ての賃貸マンションの影)。こうなると室内からは熱が逃げて行っているのでカーテン等で断熱をしてあげる方が良いのですが今回はこのままにしています。一方ダイニングの窓からは日射熱を取得できています。
15時頃の室温


外気温14.8℃ ①LDK22.4℃ ②ランドリー19.7℃ ③寝室21.0℃ ④2階トイレ21.7℃
16時ごろの室温


外気温14.6℃ ①LDK21.8℃ ②ランドリー19.9℃ ③寝室21.0℃ ④2階トイレ21.5℃
17時頃の室温


今回の計測で外気温が比較的高いとはいえ、太陽熱を取り込むことと高断熱(UA値0.3)・高気密(C値0.47)の為しっかりと熱の貯金ができることが確認出来ました。居室/非居室問わずにほぼ20℃以上になり、外気温より室温を高く保っています。他の気づきもありましたのでまた別のコラムで話したいと思います。
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