SE構法 上棟 接合部の強さ

先日O様邸の上棟が行われました。おめでとうございます!
上棟現場で耐震構法SE構法の色々な部材を撮影してきましたので一部ご紹介いたします。
SE構法は専用の機械を所有しているプレカット工場でしか部材の加工が出来ません。在来軸組工法やツーバイフォー工法などは汎用性のある工法なのでどのプレカット工場でも対応ができます。通常のプレカット工場は何度も見学に行ったことがありますが十分に緻密な加工が出来ると思うのですが、SE構法と在来工法の両方の機械を所有するプレカット工場さんの話を伺うと、SE構法の方が加工精度を求められると仰っていました。
柱の写真です。丸い穴があり、スリットがある方向が柱の足元、柱脚方向です。柱脚の金物の形状によって加工の仕方は変わります。当然ですけど。
正面すぎて分かりにくいですが中央に立ち上がった金物とボルトナットがある柱脚金物に柱のスリットと丸い穴がぴったりと納まります。それをドリフトピンで止めていきます。断面欠損が少なく、接合部を頑丈な金物(厚さ6㎜)とφ16㎜や20㎜のドリフトピンで「剛接合」することが耐震構法SE構法の特徴の一つです。
在来工法はほぞ加工をしてほぞ穴に差し込む場合が多いです。この接合を「ピン接合」と言います。ピン接合はそれだけでは弱いので柱の側面からL字の金物やホールダウン金物で結合し、斜め材である筋交いでつっかい棒とし平形プレートで接合したりします。
SE構法の梁の加工です。柱や梁に金物を取り付け、スリットに金物を滑り込ませてドリフトピンで「剛接合」します。
柱に取り付けた梁受け金物。4方向に取り付ける場合もあります。木材の断面欠損が最小限です。左の柱は梁の下側に取り付けた金物で柱の頭、柱頭を接合します。ドリフトピンはφ16㎜の2本です。
これは在来工法の梁ですが金物工法用と組み継ぎ加工をされたものがあります。
こちらはSE構法の梁ですがスリットの上のほうに見えるのがドリフトピンで1本だけ先に打ち込んでおきます。この第一ピンが金物の一番上の穴で止まります。このピンが金物に乗っかているだけのピンになります。
金物に沿って梁を上から滑り込めせて行きます。
これ自体は在来工法でもあることなのでSE構法がどうこうというわけではないのですが、ほぼすべての接合が最初からSE金物とドリフトピン(後から金物補強をするわけではない)なので正確な加工技術はもちろん設計した図面が正確にプレカット工場に送られなければ現場が成り立たないことは想像に難くありません。
耐震構法SE構法の強さは接合部の強さでもあります。その強さの秘密が実証実験を繰り返した金物にあります。
金物接合が良く分かります。
強く、美しく、心地よい
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